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2025.05.23

Veritas In Silico、mRNAを標的とする低分子医薬品の創出に向けた塩野義製薬との共同創薬研究の進捗に伴うマイルストーン達成のお知らせ

塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表者:代表取締役会長兼社長CEO 手代木 功、以下「塩野義製薬」と表記)と株式会社Veritas In Silico(本社:東京都品川区、代表者:代表取締役社長 中村 慎吾、以下「VIS」と表記)は、2021年11月16日付で締結した「共同創薬研究契約」にもとづき、mRNAを標的とする低分子医薬品の創出に向けた共同創薬研究(以下「本共同創薬研究」と表記)を実施しております。
このたび本共同創薬研究の進捗に伴い、マイルストーン達成に至りましたので、以下お知らせいたします。

● 本共同創薬研究の概要
本共同創薬研究ではVIS独自の創薬プラットフォームibVIS を活用し、塩野義製薬が研究に注力している感染症及び精神・神経系疾患に関連する複数の遺伝子を創薬対象として、対応するmRNA上の標的構造の同定から、標的構造に作用し動物モデルで薬効を示す開発化合物の取得に至る創薬研究を実施しております。

● 今般のマイルストーン達成について
このたび達成したマイルストーンは、VISの創薬プラットフォームibVISを活用し、mRNAを標的とすることによって、タンパク標的では成し得なかった特異的な作用を示す化合物の取得に成功したものです。
今回取得に成功した化合物は、リード化合物獲得につながるものとなります。
今後、本共同創薬研究は、取得したヒット化合物をリード化合物にまで最適化するフェーズに進みます。このフェーズでは、一般的な低分子創薬であるタンパク質を標的とする創薬と同じ手法で進められる予定です。

● 塩野義製薬 執行役員 創薬研究本部長 淺木 敏之 氏 コメント
本成果は、VIS社様と共に進めてきた共同創薬研究によって、従来のタンパク質を標的とした低分子創薬では困難であった特異的な作用を示す化合物を、mRNAを標的とした低分子創薬により獲得できることを示した画期的なものです。引き続きリード化合物獲得に向けてVIS社様と緊密に連携し、お互いの強みを活かしながら、一刻も早く患者さまに薬をお届けできるよう、一丸となって創薬研究を進めて参ります。

● VIS 代表取締役社長 中村 慎吾 コメント
これまで約3年半にわたる、塩野義製薬様と連携しながら進めてきた共同創薬研究を通じて、素晴らしい成果が得られたことを大変誇らしく思います。
ここまでの研究の道のりは高度なプロセスの連続で難易度の高いものでしたが、この共同創薬研究に参加した研究員たちが各々強い使命感を持ち、粘り強く取り組んでくれたこと、また何よりも塩野義製薬の皆さまより力強いバックアップを頂けたことが、この画期的な成果につながったと受け止めております。
この共同創薬研究はこの先、新たな研究段階に進みますが、引き続き参加メンバーが一丸となって研究プロセスに取り組み、開発化合物の取得を目指して参ります。

● VISの今後の業績に与える影響
今般のマイルストーン達成に伴い、VISは一時金(マイルストーン収入)を受領します。この収入は、2025年12月期第2四半期の事業収益として認識する予定で、通期の事業収益予想額(788百万円)に対し約1%強を占める見込です。この収益は、VISが2025年2月13日付で公表した2025年12月期の業績予想に織り込まれており、その業績予想に変更は生じない見込です。
なお今後、開示すべき事項が生じた場合には、速やかにお知らせいたします。

以上

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Veritas In Silicoウェブサイト お問い合わせフォーム:https://www.veritasinsilico.com/contact/