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 Veritas In Silicoは、mRNAを対象とした創薬プラットフォーム事業を通じて、創薬パートナーである製薬会社様とともに、数多くの新薬を速やかに社会にお届けすることを目指しています。

 

 人類の歴史上、これまでたくさんの医薬品が創出されてきました。しかし、未だに治療法が開発されていない疾患がたくさんあり、多くの患者様が医薬品の登場を待ち望んでいます。疾患の原因となるタンパク質を直接ターゲットとする既存の創薬では、原因タンパク質のほんの3割程度にのみ医薬品が創出されているにすぎず、残りの約7割に対しては医薬品創出が難しいと言われています。ここで、タンパク質の設計図であるmRNAをターゲットとした全く新しい創薬を行えば、残りの「7割」に対しても医薬品創出が可能となり、アンメットメディカルニーズの抜本的な解消につながります。

 このように、mRNAをターゲットとした創薬は、前世紀後半より多くの医薬品創出が見込めるブルーオーシャンの領域であると考えられています。一方、同時に複数の形をとりえるmRNAの構造的特性から分子標的創薬の試みが進まず、mRNAをターゲットにして創出・認可された医薬品(核酸医薬)は世界でも10数品目(2021年1月現在)にとどまっています。当社は、インフォマティクスと生物学を有機的に組み合わせることで、mRNAの部分構造に対して分子標的創薬を理論的・実際的に可能とする技術開発を行い、「ibVISプラットフォーム」を確立しました。さらに、当社のibVISプラットフォームは、核酸医薬だけでなく、低分子医薬品の創出も可能といたします。

 

 低分子医薬品は、医療経済的および服薬の容易さの観点から最も好まれる医薬品形態であり、いつの時代においても医薬品の主流です。アンメットメディカルニーズが課題となっている昨今、当社の目指すmRNAをターゲットとした低分子医薬品の創出は、製薬業界だけでなく社会が待ち望むビジネスだと言えます。当社は、低分子化合物ライブラリーをはじめ豊富な低分子創薬インフラをお持ちの製薬会社様とのパートナーシップをくみ、数百単位のmRNA標的医薬品を速やかに社会に届けます。当社は、新たな創薬領域に道を拓く「パスファインダー」として、人類の未来に貢献してまいります。

株式会社Veritas In Silico
代表取締役社長

中村慎吾