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2021.07.07
RNA解析によって発見されたmRNA構造を創薬標的とする低分子化合物のAS-MSスクリーニング開始
株式会社Veritas In Silico(本社:東京都品川区、代表取締役社長:中村慎吾、以下「Veritas In Silico」)は、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:池浦義典、以下「Axcelead」)と、Veritas In SilicoのmRNA標的創薬プラットフォーム「ibVISⓇ」を活用した、Affinity Selection-Mass Spectrometry (AS-MS)※1による低分子化合物のスクリーニング実施に関する業務委託契約を締結しましたので、お知らせいたします。
Veritas In SilicoのibVISⓇプラットフォームは、独自のRNA構造解析技術、定量的蛍光共鳴エネルギー移動(qFRET)法等の特許権利化された創薬技術により、低分子化合物の標的となるmRNA構造の発見から、医薬品候補化合物の創出に至るまで、mRNAを標的とする一連の低分子創薬研究を実現可能とします。昨今のRNAを創薬標的とする低分子創薬への関心の高まりを受け、Veritas In Silicoは、qFRET法に加え、AxceleadのAS-MSによる化合物スクリーニングをibVISⓇプラットフォームに取り入れます。
今回の業務委託では、Veritas In Silicoが特定の遺伝子を対象に発見し、既にqFRET法でヒット化合物※2を取得した実績のあるmRNA構造を標的として、Axceleadは、保有する化合物ライブラリーを使用したAS-MSスクリーニングを実施します。
Veritas In Silicoは、今回のAS-MSスクリーニングをはじめ、ibVISⓇプラットフォームに新たな創薬技術を取り入れることで、パートナーである製薬会社の幅広いニーズに沿った創薬研究を推進していきます。
(※1) Affinity Selection-Mass Spectrometry (AS-MS): 質量分析(MS)を利用した創薬研究における化合物スクリーニング方法の一つ。
(※2) ヒット化合物: 化合物スクリーニングにより取得される活性化合物のこと。
■株式会社Veritas In Silico
所在地 : 東京都品川区西五反田1丁目11−1
設立 : 2016年11月
代表者 : 代表取締役社長 中村 慎吾
URL : https://www.veritasinsilico.com
事業内容: Veritas In Silicoは、mRNAの部分構造に対して低分子医薬及び核酸医薬の創出を可能とするibVISⓇプラットフォームを有し、製薬会社をパートナーとしてmRNA標的創薬研究を実施しています。今年3月には、mRNA部分構造データベース「Kizashi1.1」が完成し、遺伝子・疾患別などあらゆる条件別に、mRNAの標的構造をパートナーにご提案することが可能になりました。
■Axcelead Drug Discovery Partners株式会社
所在地 : 神奈川県藤沢市村岡東二丁目26番地の1
設立 : 2017年7月
代表者 : 代表取締役社長 池浦 義典
URL : https://www.axcelead.com
事業内容: Axceleadは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業をスピンアウトして設立された国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。広範な創薬ターゲットに対する種々のハイスループットスクリーニング技術を駆使した高品質なヒット化合物の探索から特に得意とする低・中分子医薬品候補化合物の最適化、臨床開発への橋渡しプロセスまで、個々のニーズにあったサービスを提供しています。
以上
Veritas In Silico、RNA解析によって発見されたmRNA構造を創薬標的とする 低分子化合物のAS-MSスクリーニング開始(PDF)