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2021.04.20

興和とmRNAを創薬標的とした新規低分子医薬品創出に向けた共同研究契約を締結

株式会社Veritas In Silico(本社:東京都品川区、代表取締役社長:中村慎吾、以下「当社」)は、2021年4月20日、健康・医療事業において、OTC医薬品・ヘルスケア品・サプリメント、医療用医薬品、および医療機器(眼科医療機器や眼内レンズなど)の研究・開発・製造を手掛ける興和株式会社(本社:愛知県名古屋市、以下「興和」)と、興和が創薬対象とする遺伝子に対して、mRNAを標的とする新規低分子医薬品の創出を目指す共同研究契約を締結しましたのでお知らせいたします。

当社は、mRNAの部分構造(標的構造)に対して低分子医薬及び核酸医薬の創出を可能とするibVIS®プラットフォームにより、複数の企業をパートナーとして共同創薬を実施しています。今年3月には、mRNA部分構造データベース「Kizashi1.1」が完成し、遺伝子・疾患別などあらゆる条件別にmRNAの標的構造のご提案が可能になりました。このような当社のプラットフォーム技術と共同創薬で培った経験が、興和の目指す治療薬の研究開発に有用であるとご評価いただいたことから、今回の共同研究契約の締結につながりました。

本契約の締結に伴い、当社は、興和が選定する遺伝子を創薬対象としてmRNA上の標的構造を同定し、それら標的構造に作用する低分子化合物のスクリーニング系を構築します。興和は、自社で保有する化合物ライブラリーを活用してスクリーニングを実施します。さらに、両社で追加検証のうえ、ヒット化合物を取得します。ヒット化合物から医薬品候補化合物を創出するプロセスにおいても、当社は興和の研究開発に協力する予定です。

当社代表取締役社長の中村慎吾は、「興和株式会社の柔軟で独創的なテクノロジーと当社の創薬プラットフォームの化学反応が、革新的な医薬品候補化合物の創出につながることを期待しています。さらに、興和株式会社の高度な研究・開発力と強力な製造・販売網により、アンメットメディカルニーズに応える新薬をより早く確実に、患者様に届けられることを願っています。」と述べています。

以上

興和とmRNAを創薬標的とした新規低分子医薬品創出に向けた共同研究契約を締結 (PDF)