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2019.09.06

日産化学と核酸を標的とする新規低分子医薬品創出に向けた共同研究契約の締結について

プレスリリースはこちらをご覧ください。

日産化学株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 取締役社長:木下 小次郎、以下「日産化学」)と株式会社Veritas In Silico(本社:東京都品川区、代表取締役:中村 慎吾、以下「VIS社」)は、核酸を標的とする新規低分子医薬品創出に向けた共同研究契約を締結しましたのでお知らせいたします。

従来、タンパク質を標的とする低分子創薬研究が中心でしたが、既存の研究の延長線上にある手法のみでは医療ニーズを十分に満たす新薬の開発が困難となってきており、近年、新しい概念として核酸を標的とした低分子創薬研究に注目が集まっています。

今回の共同研究により、日産化学の化合物ライブラリ※1と、VIS社の保有する核酸構造解析技術・スクリーニング技術※2の活用により、新たな創薬リード化合物を創出できると期待しております。両社は、これまでに効果的な治療法のなかった疾患に苦しむ患者様とそのご家族様に、新たな治療法を提供することを目指し、お互いの強みを活かしてまいります。

※1…日産化学が戦略的に合成し、蓄積してきた低分子化合物群。
※2…低分子化合物で狙える核酸分子内標的部分構造を同定し、それに対する高感度な低分子スクリーニングを短期間で行うことを可能にする、VIS社独自技術。

以上

■日産化学株式会社について■
日産化学は、「人類の生存と発展に貢献する企業グループ」というコーポレートビジョンの実現に向け、これまで培ってきたコア技術を駆使し、新製品の開発、新事業の創出にまい進しています。1982年に医薬品事業へ進出して以来、消炎鎮痛薬ケトプロフェンの外用製剤、高血圧症を適応症とするカルシウム拮抗剤「エホニジピン塩酸塩」、脂質異常症を適応症とするスタチン系薬剤「ピタバスタチンカルシウム」を上市してきました。今後も精密有機合成技術、戦略的に構築した化合物ライブラリおよび最先端評価機能を活用し、世界中のかけがえのない生命と笑顔のために、画期的新薬の研究開発に挑戦し続けてまいります。
詳細は日産化学株式会社ホームページをご覧ください。

■株式会社Veritas In Silicoについて■
VIS社は、従来のタンパク質を標的とした創薬では治療法が創出されにくい疾患に対して、独自の核酸構造解析技術・スクリーニング技術をもとに、核酸を標的とした中分子(核酸医薬)および低分子創薬事業を展開することで、社会のアンメット・メディカル・ニーズに応える医薬品を患者様に届けることを使命としています。
VIS社の低分子創薬事業は、当該事業における技術力を社外へ幅広く提供するプラットホーム事業と位置付けており、すでに製薬会社との共同研究を始めております。今後も、数多くの会社様の創薬パートナーとして、核酸を標的とした低分子化合物医薬品の創出を目指してまいります。